コンクリ・リファクターは、経年劣化したコンクリートの改質・強度回復・鉄筋防錆・中性化抑制など、長寿命化に必要な多角的性能を一つの工法で実現可能です。
また、サンマテラーシリーズとの併用でコンクリートのさらなる強度向上や耐久性向上を可能とします。
製品の概要
ナノメートルサイズ(1/1000000mm)の超微粒子による成分が、従来の製品では到達困難な深層部まで浸透。水酸化カルシウムと亜硝酸カルシウム組み合わせにより、コンクリートのアルカリ性回復と緻密化、コンクリート内部の鉄筋防錆を同時に実現します。
さらに、サンマテラーシリーズとの併用よるポゾラン反応を活用した、圧縮強度改善、超遮水層形成、塩害やASR対策など、複合的な劣化要因にも一括して対応することが可能です。
コンクリ・リファクターは完全無機水溶性で、VOCやPFASなどの有害物質は含まれていません。作業環境の安全性や、環境にも配慮された製品です。
製品の特徴
塗装するだけの簡単な施工で、超微粒子の有効成分がコンクリート深部にまで浸透します。
特に劣化したコンクリートには超微粒子の有効成分が到達困難であった深部まで浸透します。
老朽化インフラの延命・再生に最適なソリューションとして、大幅なライフサイクルコストの削減を実現します。
ナノメートルサイズの超微粒子がコンクリート深部へ浸透
有効成分を超微粒子(ナノメートルサイズ)にすることで、コンクリート内部の毛細管空隙への侵入が格段に向上。
有効成分は、鉄筋近傍までの確実な到達が実現されます。

一度の施工で鉄筋近傍まで確実に有効成分が到達するため、再施工の必要性を大幅に削減し、メンテナンスコストの最適化を実現します。


経年劣化著しいコンクリート内部は水酸化カルシウムが枯渇しています。
水酸化カルシウムの存在は、鉄筋腐食を守る環境下である強アルカリ性を維持するだけでなく水和反応の起こす重要な物質です。
塗布するだけ。簡素化された施工プロセス
コンクリ・リファクターは原液をそのまま使用し、ローラー、刷毛、スプレーによる簡単な塗布作業で施工が完了します。
特殊な混合作業や複雑な前処理を必要とせず、一般的な塗装技能により施工可能です。また、適用温度範囲は5℃~45℃で、多様な気象条件下での施工が可能です。
シンプルな施工プロセスにより工期短縮とコスト削減を実現し、プロジェクトの収益性向上に貢献します。
VOC、PFASを含有しない。環境に配慮した製品
コンクリ・リファクターは無機水溶性製品として、VOC(揮発性有機化合物)およびPFAS(有機フッ素化合物)を一切含有していません。作業環境および周辺環境への安全性を最大限に配慮した配合となっています。
環境規制への確実な適合により、プロジェクトの継続性とコンプライアンスリスクの回避を実現します。
他社製品との違い
コンクリ・リファクターは超微粒子による深い浸透性と、二段階に効果が作用するメカニズムが特徴です。
また、サンマテラーシリーズとの併用によりポゾラン反応を活用して、コンクリートの課題へ総合的に対応することができるのが最大の特徴です。
超微粒子技術による独自の二段階作用メカニズム
コンクリ・リファクターはコンクリートの建造物の根本的な劣化要因を独自の二段階作用で長寿命化を実現させます。
コンクリートの劣化要因であるアルカリ性を根本的に回復し、さらに鉄筋防錆への対処も併せ持つ、画期的なコンクリート改質・鉄筋防錆剤です。

第一段階
第一段階では、超微粒子水酸化カルシウムがコンクリートの強アルカリ性を回復させて中性化の進行を抑制します。

第二段階
第二段階では、亜硝酸イオンが鉄筋表面に到達し、不導体被膜の再生・維持を行い防錆効果を発揮します。
サンマテラーシリーズとの多機能・相乗効果
ケイ酸塩系含浸材やシラン系含浸材のサンマテラーシリーズとの組み合わせによるポゾラン反応を活用することで、表層部の緻密化、圧縮強度向上、超遮水層形成、ASR(アルカリ骨材反応)抑制、塩害対策、プライマー性能向上など、総合的な改質に対応することができます。

複数の専門工法を個別に実施する従来の施工と比較して、総工期の短縮と総コストの最適化を実現し、包括的な品質向上をワンストップで実現できます。
ポゾラン反応を活用し、最大62%の強度増進
サンマテラーシリーズとコンクリ・リファクターの併用によるポゾラン反応の発生を活用し、老朽化したコンクリートの強度を取り戻します。
築50年の護岸コンクリートへの1年間の実証試験(シュミットハンマー試験)では、最大62%の驚異的な強度向上を実現しています。塩害や中性化が進行した老朽コンクリートでも確実な性能回復が可能であることが科学的に立証いたしました。
老朽化インフラの延命・再生のソリューションとして、大幅なライフサイクルコストの削減が可能となります。
コンクリ・リファクターとサンマテラーシリーズ併用による圧縮強度向上の実証実験
鉄筋防錆における従来工法とコンクリ・リファクターの性能比較
項目 | 従来工法(樹脂ベース) | コンクリ・リファクター(無機ベース) |
---|---|---|
表層部緻密化 | 改質なし | ポゾラン反応による改質 |
強度改善 | 改善なし | 圧縮強度改善 |
中性化進行速度 | 速い (通気性低下で炭酸化促進) | 遅い (防水層形成・アルカリ回復) |
鉄筋防錆 | マクロセル再発 | 不導体被膜再生・維持 |
CO₂削減 | 劣 | 優 |
優れたプライマー効果を発揮。付着強度61%向上
コンクリ・リファクターとサンマテラーシリーズの併用により、優れたプライマー効果を発揮します。
超微粒子水酸化カルシウムの含浸により表層部が緻密化し、塗料の密着面積が大幅に増加してコンクリートと一体化、上塗材の剥離リスクを大幅に軽減します。従来のプライマー処理が不要となり、工程簡略化とコスト削減、美観と耐久性の長期間維持が同時に実現します。

プライマー性検証
従来の無塗布状態では1.74N/mm²だった付着強度が、サンマテラーアクアとの併用により2.80N/mm²まで大幅に増加。
付着強度試験では、上塗材の付着強度が61%向上することが実証されています。
施工事例
コンクリ・リファクターは
多くの建物に選ばれています
よくある質問
コンクリ・リファクターは塗膜形成しますか。
無機水性の含浸剤ですから塗膜形成はありません。
大規模改修で既存の塗装の上から濡れますか。
コンクリートに含浸させる材料なので既存塗膜は全て除去が必要です。
降雨時に施工しても含浸しますか。
降雨時は施工を控えてください。
下地は乾燥した状態の方が材料が良く含浸します。また降雨時に施工をすると成分の流失が起きます。真冬や寒冷地での施工は可ですか。
無機水性なので水が凍結する環境下での施工は行わないでください。
ジェットヒーターを焚くなどして5℃以上の気温設定を保ち塗布後、完全に濡れ色が無くなるまでその状態を保ってください。新設コンクリートと既設コンクリートとどちらが対象となりますか。
既設コンクリートが対象です。
新設コンクリートは充分に水酸化カルシウムに満たされており鉄筋腐食の環境ではありません。水で薄めて塗布しても構いませんか。
原液仕様ですので水希釈は厳禁です。
乾燥後、コンクリート素地に変化はありますか。
塗布後、乾燥するともともとのコンクリート素地に戻ります。無色透明ツヤなしです。
ひび割れ補修やピンホール埋め、欠損部補修が先になりますか。
コンクリ・リファクターを先に施工した後にひび割れ補修、ピンホール穴埋め、欠損部補修を行ってください。
コンクリ・リファクターの成分をなるべきコンクリート内部に含浸させること、及びプライマー効果を持つことから補修材の付着も良くなるためです。他のサンマテラーシリーズとの併用の際に留意すべき点はありますか。
コンクリ・リファクターを先に施工してからサンマテラーシリーズ(サンマテラーアクア、サンマテラーアクアEX、サンマテラーグランアクア、サンマテラーフレア)を施工してください。この順番を守ることで相乗効果を得られます。
改修の下地にエフロが析出しているため酸洗いをしてからコンクリ・リファクターの施工しますが大丈夫でしょうか。
酸洗いをしたままですと強アルカリであるコンクリ・リファクターの効果を得られませんので必ずアルカリ中和処理が必要です。弊社ではアクアクリーナーをご用意しています。
カタログ・資料ダウンロード
コンクリ・リファクターのカタログ、資料をPDFでダウンロードできます