沖縄県那覇市の「宇栄原団地」第4期工事において、サンマテラーアクアバンクが採用されました。
散水湿潤養生による工程の課題
床スラブコンクリートの呼び強度は「35N」と高強度であることから、7日間の散水湿潤養生が求められます。
しかし、これを遵守すると現場の工程に大変な負荷を掛けてしまうことが大きな問題でした。
採用の理由
養生の手間や工程を軽減するために、一回の散布で養生が完工するサンマテラーアクアバンクが採用されました。
養生作業を簡便化し、散水養生と同等以上の効果があります。
サンマテラーアクアバンク養生 | 散水養生 | |
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養生原理 | 主成分のケイ酸塩化合物の含浸により化学的反応で表層部を緻密化してひび割れを抑制 | 下地が乾燥しないよう常時散水により湿潤状態を保ち水分蒸散を抑制 |
工程時間 | 30~60分 | 7日間 |
必要日数 | 10日 | 10階建て7日×10フロア=70日 |
効果 | 乾燥収縮ひび割れ抑制、中性化低減、圧縮曲げ強度増進、プライマー効果 | 乾燥収縮ひび割れ抑制 |
サンマテラーアクアバンクによる養生作業
夏場の暑い時期に従来技術の被膜養生では、樹脂が暑さによりノズルの中で固まることや、塗装斑ができることがありますが、サンマテラーアクアバンクは完全無機水性のため従来技術でおこるトラブルは発生しません。

サンマテラーアクアバンクを一回散布します。

サンマテラーアクアバンクは塗布後速やかに含浸し30分~60分後には乾燥しコンクリートも元の状態になります。
サンマテラーアクアバンク施工同日から墨出しなど他業種の乗り込みが可能となります。
施工監理がセーブ可能となり、養生に必要な日数も大きく減らす事が出来ました。
宇栄原市営住宅第4期建替工事
設計監理:有限会社名工企画設計
施工:大米建設株式会社