サンマテラーアクアバンク

製品カテゴリー

コンクリート養生剤

製品概要

新設コンクリートの初期乾燥収縮ひび割れ低減

特徴

無機水性で含浸しコンクリート表層部に不溶性のゲル状物質を生成しコンクリート内部の水分蒸散を抑制しひび割れ低減する。

用途

初期乾燥収縮ひび割れ低減、中性化低減、プライマー効果、コンクリートの品質向上

主成分

ケイ酸ナトリウム

一般名称

超微粒子含浸性コンクリート養生剤

設計価格

¥300~1000/㎡材工共

 

サンマテラーアクアバンクについてのQA 

【材料】

Q  サンマテラーアクアは水溶性ですか溶剤系ですか。
A  無機水溶性です。
Q  希釈して使用しますか。
A  3倍希釈仕様です。アクアバンク1に対して水道水2で希釈してください。(サンマテラーアクアバンク18L+水36L=54L)

Q  粘性はありますか。

A  ありません。水のようにサラサラです。Q  被膜養生と何が違いますか。
A  塗布する事は同じですが含浸してコンクリート成分と反応して養生完了です。
被膜形成は一切ありません。

Q  シート養生とどこが違いますか。
A  1回散布するだけで養生完了です。つまり5日間のシート散水養生、その他マット養生と比較して養生期間の必要がないという事です。

Q  塗ることで素地の色は変わりますか。
A  コンクリートに速やかに含浸し乾くと全く素地の色のままです。ツヤも存在しません。

環境汚染につながる有害物質は含まれていますか。
A  全く含まれておりません。
Q  人体に触れると健康を害しますか。
A  健康を害したりアレルギー反応を起こすような物質は含まれていませんが、噴霧器や高圧洗浄機で使用する際に溶液のミストを吸引しないようマスクやゴーグルの着用を心掛けてください。

【特徴】

Q  サンマテラーアクアバンクの効果について
A  コンクリート初期乾燥収縮ひび割れ低減です。※乾燥収縮以外の構造的ひび割れ(開口部補強の問題、路盤の耐荷重、誘発目地等)は含みません。
Q  サンマテラーアクアバンクを型枠脱型直後のコンクリートに塗布するどのような化学反応が起きますか。
A  含浸しながらコンクリート中のカルシウム成分と化学反応し不溶性のゲル状物質(ケイ酸カルシウム)をつくりコンクリート表層部を緻密にし水分蒸発を抑制しひび割れを低減します。
Q  何故、型枠脱型直後に施工するのですか。
A  型枠脱型後、もしくは床面コンクリート打設後、コンクリート表層からの水分蒸発が始まります。特にコンクリート表層部の水分蒸散は盛んで、時に水和反応に必要な水まで奪い密度の低い状態で硬化する為、ひび割れが発生します。従って早々にサンマテラーアクアバンクを塗布する事で、コンクリート表層部の水和反応を促進して緻密な硬化組織にすることがひび割れの発生を低減します。
Q  海洋構造物や河川構造物に塗布した場合、海水や水に成分が溶けることはないのですか。
A  サンマテラーアクアバンクは塗膜を形成しない含浸性養生材です。含浸しながら不溶性(水に溶けない)ゲル状物質を形成します。ですから成分が外に出て溶けだすことはありません。
Q  乾燥収縮ひび割れ低減の他に使用するメリットはありますか。
A  サンマテラーアクアバンク塗布後、コンクリートの中における化学的反応は長期間に渡ります。中性化低減、曲げ強度・圧縮強度の増進、等々コンクリートの長命化に貢献します。
【施工】
Q  使用する工具について
A  噴霧器、ローラー、高圧洗浄機 等
塗布量はどの位ですか。
A  平均200cc/㎡です。
Q  希釈水ですが井戸水や海水、雨水タンクの水は使えませんか。
A  サンマテラーアクアバンクは反応性の高い成分が入っているため、水道水以外のものは絶対に使用しないでください。

Q  希釈率は守らなくてはなりませんか。
A  3倍希釈を必ず厳守してください。濃すぎても薄すぎてもいけません。性能効果は担保されません。

Q  新設コンクリートに塗布するタイミングについて。
A 鉛直面は、型枠脱型直後です。夏場で乾燥が早い時は表層部が乾燥しないうちに塗布してください。特に土木は早めに塗布してください。床面は打設後、ブリージング水が引いて左官工が平滑に押えが終わって完全に歩行できる段階(人が歩ける状態)です。但し、濡れ色の状態では施工は行わないでください。特に夏場、コンクリートが白くなってしまった状態では既にひび割れが発生していますので早目に施工してください。※既にひび割れが発生していたとしても塗布することで効果は得られます。ヘアークラックは塗布することで閉塞していきます。

Q  サンマテラーアクアバンク施工後、低圧散水は必要ですか。
A  不要です。
Q  冠水養生と併用する場合、サンマテラーアクアバンクはどのタイミングで施工しますか。
A  冠水養生後です。
Q  港湾の消波ブロックやテトラポットのような喫水環境における構造物に施工出来ますか。
A  出来ます。施工後、翌日には海洋、河川に設置可能です。また、夏場や沖縄地域などでは潮汐の時間差を利用して施工も可能です。
Q  テトラポットのような異形サイズのコンクリートの場合、均一に塗布(200cc/㎡)することが難しいのでは。
A  確かに塗布量のバラツキは生じますが、性能効果が低下する事はありません。
Q コンクリートを打ち増しする際に、レイタンス固化剤を使用しますがサンマテラーアクアバンクとの併用は可能ですか。
A  可能です。レイタンス固化剤を先に施工してコンクリートが硬化したら直ぐにサンマテラーアクアバンクを塗布してください。

Q  寒冷地や冬季マイナス環境となる場所で使用は可能ですか。
A  水が凍結する環境下では無機水性のサンマテラーアクアバンクも凍結してしまいます。コンクリート周辺を5℃以上に温熱付与してサンマテラーアクアバンクへの希釈水を熱して混入するなどして施工をしてください。Q  塗布後、含浸して乾くまでどの位、時間を要しますか。
A  使用時の気温、湿度に大きく影響を受けます。沖縄地方の夏場ですと塗布後30分後には含浸して乾いています。

Q 水道設備の無い現場では希釈が困難です。どうしたら良いですか。
A   弊社工場にて3倍希釈をした状態で出荷可能です。予めその分の納期を確保してください。