サンマテラーフレアについてＱ＆Ａ
【材料】
- Q サンマテラーフレアは水溶性ですか溶剤系ですか。
A 弱溶剤系です。
- Q 希釈して使用しますか。
A 無希釈仕様です。
- Q 塗ることで素地の色は変わりますか。
A 乾燥すると全く素地の色のままです。艶もありません。
- Q 環境汚染につながる有害物質は含まれていますか。
A 全く含まれておりません。
- Q 人体に触れると健康を害しますか。
A 健康を害したりアレルギー反応を起こすような物質は含まれていませんが、万一、エアレスで施工する場合、吸い込まない容易にマスクや目に入らないようにゴーグルを装着してください。溶液が人体に付着したら清水で良く洗い流してください。
- Q 保管する環境について。
A 直射日光が当たる場所は避けてください。弱溶剤ですので凍結することはありませんが、0℃以下の環境下での保管は避けてください。
Q 臭いや色はありますか。
A 色はありませんが低芳香性があります。
【性能・特徴】
- Q コンクリートに塗布するとどのような化学反応がおきますか。
A 含浸し、コンクリート中のカルシウム成分と反応して、無機高分子の超遮水層を形成し毛細管空隙を充填します。またアルカリ金属類を安定化させコンクリート劣化誘引物質の侵入を抑制します。
- Q サンマテラーフレアを塗布してからどの位で撥水効果が出て来ますか。
A サンマテラーフレアは塗布して乾燥直後から撥水性能が現われますが、撥水効果が最高に達するのは塗布後1週間以降です。
- Q サンマテラーフレア塗布後、コンクリート表面の超撥水は何年位維持出来ますか。
A コンクリート表面に形成される超撥水は約3年程度で疎水性に変わります。しかし主成分が含浸した部分の遮水層は10年位維持します。
- Q 従来からあるシラン系撥水剤とどう違うのですか。
A サンマテラーフレアの主成分はシランシロキサンです。シラン系撥水剤は、浸透性はありますが揮発しやすく吸水防止層は低密度となります。従って有害物質の侵入を十分に防ぐことが出来ません。それに対してシランシロキサンは高い浸透性で揮発性が極めて少なく高密度の吸水防止層を形成します。シロキサン結合は紫外線では分離されない非常に安定した螺旋状の構造をなし耐久性に優れています。
- Q 外部からの水をコンクリートに浸透させないということはコンクリート内部の水も外部に出さないということですか。
A サンマテラーフレアはコンクリートに浸透していく過程で、水と反応して無機高分子の超遮水層を形成しますが、その時コンクリート中に滞留している余剰水が外部に排出されます。外部からの水は遮水しますがコンクリート内部の湿気は外部に放出します。気体スケールは水よりも小さい為、通気性は全く損なわれません。
- Q サンマテラーフレアを塗布してもすでにコンクリート中に存在する有害物質は変わらないのではないですか。
A サンマテラーフレアが結晶化して毛細管空隙を充填する過程においてアルカリ金属イオン、有害アルカリ物質とも反応してその動きを固定化してしまいます。コンクリート内部を安定化させることで外部から供給される塩化物イオンや二酸化炭素等の劣化誘因物質との反応も抑制されます。
- Q サンマテラーフレアをコンクリートに塗布するとエフロ問題は解消するのですか。
A エフロはコンクリートのひび割れや毛細管空隙に侵入した水の影響でコンクリート硬化組織である水酸化カルシウムが溶出してしまう現象です。サンマテラーフレアは、コンクリートに含浸しながらカルシウム成分と反応し超遮水層を形成し水の浸透を断ちエフロを抑制します。仮に大きなひび割れから水が浸入しても超遮水層を形成する結晶物の表層には撥水基あるためコンクリート成分が水で溶け出すことはありません。カルシウム成分の溶出を防ぐ事でコンクリート劣化防止に役立ちます。
- Q フッ素やランデックスコートのような塗膜型コンクリート保護剤と比較してどちらの方が構造物を長く守ることが出来ますか。
A 強い樹脂系塗膜型コンクリート保護剤は、一時的に外部から供給される水を遮水することは出来ます。しかし強い樹脂膜は若い新設コンクリートの動きを拘束する為、かえってひび割れを誘引させる現象が見られます。薄い塗膜厚の為、コンクリートのひび割れには追従出来ず、ひび割れから恒常的にコンクリート劣化誘引物質が侵入します。またコンクリートの通気性を阻害する為、特に沿岸地域や湖、池、森林などの立地環境では、コンクリート表層部の湿気の滞留による冬季のポップアウト現象や中性化の進行を速めます。紫外線やNOX SOX等の硫化物による塗膜の経年劣化、等々、施工後10年以上経過した段階で当初の美観はなくなるだけではなくコンクリート自体もかなり痛んだ状況になっています。化粧直しの為の再塗装は、コンクリート劣化抑制の為の根本解決にはならず更なる悪循環を生じさせます。サンマテラーフレアはコンクリートに含浸して塗膜形成せず超遮水層を形成します。無機故にコンクリートの通気性は全く阻害しません。またアルカリ金属類を安定化させてコンクリート内部を健康に保ちます。従って塗膜型コンクリート保護剤よりも長くコンクリートを健康に保つことが出来るのです。
- Q フッ素やランデックスコートと比べてランニングコストは安くなりますか。
A フッ素やランデックスコートは、10～15年位で再塗装しますが、その際に塗膜が劣化が著しい場合、ケレン・塗膜除去をしなくてはなりません。サンマテラーフレアは塗膜形成しない為、高圧洗浄後に上から再塗装するだけで防水性能が保たれます。明らかにコストは安くなります。
- Q タイル目地に塗布するとどのような効果が得られますか。
A タイルも含めタイル目地にサンマテラーフレアを塗布するとタイル目地のセメント成分と反応して吸水防止層を形成します。通常、タイル目地から雨水が浸透しタイルとモルタル、モルタルとコンクリートとの界面接着強度の低下をもたらしタイル浮きや剥落事故が誘因されます。また、雨水がコンクリートのひび割れに侵入しエフロや漏水を発生させます。サンマテラーフレアを施工しタイル目地に遮水効果を持たせことでこれらの問題を大きく低減します。
- Q 石材に塗布して何か効果が得られますか。
A 石材はコンクリートと異なる素材です。撥水もしくは吸水防止の効果及びその持続性は石種により異なります。本磨きのよりも水磨きの方が浸透します。試験的に試供品を塗布してご確認ください。
【施工】
- Q 使用する工具について
A 噴霧器、ローラー、ハケ等
- Q 塗布量はどの位ですか。
A 新旧のコンクリートで通常は200cc/㎡ ポーラスなコンクリートでは300～500cc/㎡ タイル面（目地込み）で100cc/㎡程度です。
- Q 新設コンクリートでの塗布するタイミングについて。
A 呼び強度に達した後に施工します。それ以前における施工は不可です。
- Q 新設コンクリートやPC板で呼び強度に達する以前に施工をしなくてはならない場合はどうしたら良いですか。
A 速乾型に改良したサンマテラーフレアをご用意していますのでそちらをご発注ください。
- Q 港湾に掛かる橋などで喫水ラインに当たるコンクリートに施工したいのですが干潮時のタイミングでの施工となります。使用は可能なのでしょうか。
A 速乾型に改良したサンマテラーフレアをご用意していますのでそちらをご発注ください。
- Q 施工する前にコンクリートに対して処理すべきものはありますか。
A 汚れ、カビ類、藻類、油等は高圧洗浄で除去してください。また0.3mm以上のひび割れは処理してください。※弊社「クラックリペア」は最適なひび割れ補修キットです。
- Q コンクリート表面に型枠離型剤が付着している場合は除去が必要ですか。
A 離型剤の油類は含浸を妨げる要因ですので高圧洗浄で除去することをお勧めします。完全に除去出来ない場合はローラーで圧を掛けて施工してください。
- Q 塗布可能は材質は。
A コンクリート、モルタル,コンクリート2次製品（ALC ボックスカルバート、ブロック等）タイル目地等です。
- Q 養生対象は。
A ガラス、金属類、自動車等、下地に吸水性のない部位には必ず養生してください。それらに付着し乾燥すると白く結晶化します。
- Q 既存の吹付タイルやアクリルリシン等の上から施工は出来ますか。
A サンマテラーフレアはコンクリート中の成分と反応しますので既存の仕上剤は全て除去してから施工してください。
- Q フッ素やランデックコートの上から施工出来ますか。
A サンダーや高圧洗浄等で極力、除去してください。除去後はローラーで圧を掛けて施工してください。
- Q サンマテラーフレア施工後に塗装、左官等の仕上をしても構いませんか。
A サンマテラーフレアを施工した箇所は超撥水となりますので塗装・左官等の仕上をしても必要な付着強度が得られませんのでご注意ください。※但し、配合を変える事でプライマー効果を得られることも可能です。
- Q タイルの酸洗いを行いますが問題ないですか。
A サンマテラーフレアは強アルカリですので酸洗いは厳禁です。サンマテラーフレア施工前に躯体を酸洗いした場合、アルカリ洗浄液「アクアクリーナー」で中和処理を行ってください。サンマテラーフレア施工後に酸洗いを行う場合はサンマテラーフレア施工面をしっかりと養生してください。
- Q 経年コンクリートの塗布量の目安について教えてください。
A 試験的にある面積を決め、サンマテラーフレアを塗布して含浸し飽和状態になる塗布量を目安としてください。
