コンクリ・リファクター

製品カテゴリー 鉄筋コンクリート防錆剤
製品概要 鉄筋表面に形成される不導体被膜の保護・再生及びマクロセルの抑
特徴 高い含浸性で鉄筋に到達し防錆、断面修復の際に補修用モルタルに混和することで腐食電池の形成を防ぎます。
用途 中性化したコンクリート、塩害地のコンクリートの鉄筋腐食の進行を抑制、マクロセルの再発防止
主成分 亜硝酸カルシウム
一般名称 超微粒子含浸性コンクリート防錆剤
設計価格 ¥3200/㎡材工共

コンクリ・リファクターについてのQA

【材料】

Q コンクリ・リファクターは水溶性ですか溶剤系ですか。
A 無機水溶性です。
Q 希釈して使用しますか。
A 無希釈仕様です。
Q 主成分は何ですか。
A 亜硝酸カルシウムです。
Q 塗布後、塗膜形成しますか
A 塗布後、速やかにコンクリートに含浸しますが塗膜形成は一切ありません。
Q 塗ることで素地の色は変わりますか。
A 乾燥すると全く素地の色のままです。ツヤも出ません。ただし金属やガラス等の吸水性のないものまた吸水性が小さいものに塗ると乾燥し白く結晶化します。養生は必要です。
Q 環境汚染につながる有害物質は含まれていますか。
A 全く含まれておりません。
Q 人体に触れると健康を害しますか。
A 健康を害したりアレルギー反応を起こすような物質は含まれていませんが、溶液が人体に付着したら清水で良く洗い流してください。
Q 冬季、寒い処で保管して問題ないですか。
A 無機水溶ですので凍結する可能性があります。5℃以上の環境で保管してください。
Q 荷姿は。
A 4リットル容器と16リットルペール缶の2種類です。
Q 液体に臭いはありますか。
A 無臭です。

【特徴】

Q 製品の防錆のメカニズムを教えてください。
A 亜硝酸イオンが鉄筋に到達すると不導体被膜を再生保護します。
Q 従来の防錆処理とどう違うのですか。
A 従来は爆裂ケ所の鉄筋の錆除去後にエポキシ樹脂を塗り、鉄筋が水や酸素との接触を低減させることで再発防止していましたが単に部分的に鉄筋を樹脂膜で包んでいるだけで不導体被膜の再生保護にはなりません。また爆裂ケ所の断面修復をおこなっても還ってその箇所における塩化物イオン量や水の浸透量が他部位と異なる為、マクロセルの形成を促進させてしまいます。コンクリリ・ファクターは亜硝酸イオンのケミカル的な反応で鉄筋表面に酸化被膜を形成、またで断面修復の際のモルタルに混錬することで亜硝酸イオンが周囲に浸透しマクロセルの再発防止を行います。
Q 塗布することで塩害抑制や防水といった効果はあるのですか。
A遮塩性や防水性能はありません。
Q新設コンクリートに塗布することで鉄筋防錆の予防になりますか。
A効果はありますがむしろ既設コンクリートや中性化が進行しているコンクリートに塗布することをお勧めします。新設コンクリートの場合、内部は強アルカリ環境下であり不導体被膜も健全です。むしろコンクリート初期養生やかぶり部分の遮煙性・防水性を高めて鉄筋腐食の原因となる劣化誘引物質の侵入量を抑えることが肝要です。サンマテラーアクアバンク(コンクリート養生剤)サンマテラーフレア(コンクリート遮煙・防水剤)の使用をお勧め致します。

Qコンクリート表面に塗布してどの位深く含浸するのですか。
Aコンクリートの質にもより異なりますが30mm位です

Qコンクリ・リファクターが鉄筋に到達すると錆びた鉄筋が元の綺麗な鉄筋に戻るのですか。
Aそれはありえません。鉄筋表面の赤錆を除去してください。

Qコンクリ・リファクター塗布後に違う成分のの表面含浸剤を塗布して防水や塩害抵抗は可能ですか。
A中性化が著しいコンクリートにコンクリ・リファクターを塗布すると含浸過程で主成分の1つである水酸化カルシウムの影響でアルカリ性が回復されます。
1日以上乾燥させた後にケイ酸塩系表面含浸剤(弊社サンマテラーアクア)やシランシロキサン系表面含浸剤(弊社サンマテラーフレア)を塗布すると水酸化カルシウムと反応してポゾラン反応を起こしコンクリートは緻密化され耐久性が更に向上します。

 

【施工】

Q 使用する工具について
A 噴霧器、ローラー、ハケ等
Q 塗布量はどの位ですか。
A 目安ですが建築~300cc/㎡、土木~400cc/㎡です。
Q 断面修復する時、モルタルにどの位の量のコンクリ・リファクターを混錬したら良いのでしか。
A モルタル1kgに対して約10g程度(約1%)です。弊社では混錬済の断面修復専用モルタルのご用意も可能です。(※リファクターモルタル)
Q コンクリートに塗布するタイミングについて。
A 新設コンクリートの場合、初期強度発現28日以降です。既設コンクリートはひび割れ補修する前段階で塗布してください。
Q 施工する前に躯体洗浄は必要ですか。
A 汚れ、カビ類、藻類、油等は高圧洗浄で除去してください。
Q コンクリート表面に型枠離型剤が付着している場合は除去が必要ですか。
A 離型剤の油類は含浸を妨げる要因ですのでサンダー、高圧洗浄で除去することをお勧めします。完全に除去出来ない場合はローラーで圧を掛けて施工してください。

Q 既存の塗膜の上から施工しても良いですか。
A 既存の吹付や左官の仕上材は除去してコンクリート下地を露わにしてください。
Q 養生はどのようものが対象ですか。
A ガラス、金属類、コーキング、自動車等、下地に吸水性のない部位には必ず養生してください。それらに付着し乾燥すると白く跡が残ります。
Q 下地のひび割れは補修が必要ですか。
A ひび割れから鉄筋を腐食させる劣化誘引物質が大量に侵入します。ひび割れ部に先にサンマテラーアクアを塗布注入した後、半渇きの状態で超微粒子セメントをひび割れ部に擦り付けてください。ひび割れ再発防止になります。弊社「クラックリペア」をご使用ください。